ご訪問感謝致します。ここは個人による非公式のヲタブログです。女性向注意。 取り扱う作品の原作者様、及び関係諸団体様とは一切関わりありません。 日記とスザク受け/ギアス妄想を書き綴る予定。 何かございましたら拍手・メールフォームその他からお願い致します。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ルルスザ/クリスマス小話後編
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
食事が終わり、ナナリーも寝る時間となって、これからが大人の時間だと思いルルーシュは自分の部屋へとスザクを誘った。
スザクもにこやかに笑って付いてくる。
「また、君達とクリスマスが過ごせるなんて思ってもみなかったよ」
「覚えてる?7年前、三人でクリスマスを過ごした事。」
なんて、昔話をしながら、それなりに良い雰囲気だったりもしたから、これはOKサインだと思った。
「スザク……」
テーブルがあるにも関わらず、ソファでもなく、ベッドに敢えて腰掛ければ、スザクも躊躇い無くその隣に座るのだから、これは期待していいと誰だって思うだろう。
そっと、傍にあるスザクの手に自分の手を重ねてルルーシュは、少しだけ掠れた声でスザクの瞳をじっと見つめた。
スザクはキョトンとした目で、それでも笑ったままだから、てっきり自分の告白を待ち望んでいて、返事もOKだと思って疑わなかった。
「スザク、お前が好きだ。7年前からずっと。」
ドキドキと胸を高鳴らせて、心臓が破裂するんじゃないかと思いながらも言い切れば、スザクはそれはそれは顔を綻ばせて嬉しそうに言った。
「ありがとう、ルルーシュ、僕も君がとても大切だよ。」
だから、思いは受け入れられたと思ったのだ。当然だろう。
そして、スザクをそのままベッドに押倒した。スザクは抵抗一つしなかった。
「そうか―――なら、スザク。お前と寝ても良いか?」
それに、くすくすとスザクは愛らしく笑う。
「何言ってるんだよ、ルルーシュ。そう誘ってくれたのは君だろう?」
だから、つまり、俺の部屋に来たのは、そういう意味も了解で来たと言う事かと思う。そう思っても仕方がない事だろう、誰も俺を嘲笑う事も責める事も出来ない筈だ。
「スザク、愛してる―――お前を、抱きたい。」
そのままキスをして事に雪崩れ込もうとしたら、キスする前にスザクに抱きしめられた。それは恋人にするというより、ハグという抱きしめ方だ。
そして、 思いっきり笑われた。
そして、 思いっきり笑われた。
「あはははははは!!ルルーシュ、何かそれだと、告白してるみたいだよ?」
呆然としてスザクを見れば、これでいい?と言わんばかりに問い返される。
――――そういえば、こいつ。空気読めないんだった。
「……スザク。」
「何?ルルーシュ。」
小首をかしげて問い返される。その姿にキュンとする。キュンとするが…
「さっき、誘ってくれたのは俺だって…」
「へっ?今日泊まってけって言ってくれたじゃないか。そのまま年越ししようって。」
言った。それは確かに言ったが…
「……スザク、あのな。」
「どうかした?」
ぐっと、スザクの肩に置いている手に力を入れて、耳元で囁いた。
「告白しているみたい、じゃなくて、告白しているんだが。」
半ば、呆れて口にする。
するとその瞬間、まさに一瞬で、スザクの顔は凍りついた――ように見えた。
その顔は直ぐに笑みに変ったが。
「何言ってるんだよ、僕達男同士だよ?」
笑いながら、続く言葉にルルーシュは心の中が凍りつく。
――でも、スザク。お前は、知っているだろう。男同士でもそういう対象に成り得るという事を。
学校で、不良っぽい奴に絡まれていたのを見た時は凍った。
明らかに欲のある目で絡まれて――スザクが軍人だったから、軽くあしらう事が出来たのだろう。
直ぐに、自分を見つけて、自分の所に来た時はホッとした。
いや、あれは自分に初めから気付いていたのか。今となってはどうでもいい事だが。
いや、あれは自分に初めから気付いていたのか。今となってはどうでもいい事だが。
「それに、君には彼女がいるじゃないか。ほら、翠の髪の長い神秘的だっていう人。」
「スザク、だから、彼女は別に―――」
「ダメだよルルーシュ。喧嘩でもした?意地を張り合ってないで、ちゃんと仲直りしないと。」
そこまで言われれば、切れる。
本当に好きなのだ。好きだという気持ちも伝わっていると思っていた。それは伝わっていたのだろう。恋人という意味ではなかったかもしれないが。
それでも、それを今、恋人として好きだと告白した人間の前でそれはないんじゃないか?
「スザク、好い加減にしろ!人の話くらい聞け!」
強く肩を掴んで、体重をかけて力をこめる。
「ふざけてるのか!?俺は、お前が好きだと―――!!」
怒鳴った後に、気付いた。
何時の間にか、スザクはもう笑っていなかった。
それに、肩をグッと押したはずなのに、スザクはするりとルルーシュの力を逸らして起き上がっている。
軍人であるスザクに口惜しさを感じる。
力では、勝てない。
それに―――
強張った顔で、静かにルルーシュを見つめる瞳に、動けなくなった。
「ルルーシュ…」
声が震えているのはルルーシュの気の所為ではない筈だ。
「僕は、君が、とても大切だよ。だから、君とこういう事をする気はない。」
静かに、しかし、怒っているようでもなく、困った笑みを向けられた。
ただ、ルルーシュは呆然とするしか無かった。
「ごめんね。」
子供にするように額にだけ口づけて、スザクはベッドを立ち上がった。
「さっきのは、忘れるようにするから。今日は、もう、寝るよ。」
去り際に言い残すスザクに、辛うじてルルーシュは声を張り上げた。
「スザク!俺の気持ちは忘れるな!それから、俺から離れるな!」
一つのちょっとした確信はあった。
男が男を好きである事に嫌悪していないだろうし、スザクはそんな人間でもないと。
それに、多分―――――嫌われていないし、恋、という意味でも手応えはある。
とも、思う。
「おやすみ、ルルーシュ。」
聞こえた声は、涙で濡れていて。笑ったであろう、その顔は酷く歪んでいた。
かすかに、光って見えたのはひょっとしたら、泣いていたのかもしれない。
「馬鹿がッ!!」
「馬鹿がッ!!」
(あんな顔、させるつもりじゃなかった。)
苛立たしげにルルーシュは自分の髪を掻き毟った。
スザクの言動も、表情も、解らない事が多い。
落ち着いた今なら、多分、どういう気持ちでルルーシュがいたのか、スザクは気付いていたのだろうと解る。
それを、しらばっくれていた。確信を持てる。いや、しらばっくれていた、と言えるかは微妙な所だが。
C.C.が残した言葉にも気がかりが残る。
それでも、まだ、諦めるつもりは無い。
(俺が諦めなければゲームは終らない。絶対に、お前を諦めないぞ、スザク。覚悟しろ)
その為に――――俺は。
想いは伝えた。脈も無いという事はないのだろう。
そして、スザクが泊まっている間までにはまだ時間がある。先手必勝。攻めは最大の戦略。
その間に距離を続けて…長期戦でもいい。難攻不落の方が燃えるというものだ。
その間に距離を続けて…長期戦でもいい。難攻不落の方が燃えるというものだ。
これから、じっくりでもじわじわとでも、攻めていけばいい。
(スザクが望むなら、どんなものでも与えて見せる)
スザクが望む世界も、望む生活も、望む願いも。だから―――!
まっていろ、スザク。
前半に戻る
―――――――
ルルスザ……?
ルルは健常若者な感じでスザクが好き。
スザクは歪んでルルーシュが好きな気がする。
好きで大切過ぎるから、手が出せないという感じです。
前半に戻る
―――――――
ルルスザ……?
ルルは健常若者な感じでスザクが好き。
スザクは歪んでルルーシュが好きな気がする。
好きで大切過ぎるから、手が出せないという感じです。
PR
この記事にコメントする