ご訪問感謝致します。ここは個人による非公式のヲタブログです。女性向注意。 取り扱う作品の原作者様、及び関係諸団体様とは一切関わりありません。 日記とスザク受け/ギアス妄想を書き綴る予定。 何かございましたら拍手・メールフォームその他からお願い致します。
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ナイトオブラウンズなんてどこの同人展開!?
公式発表があったのでシャルスザで。
$$$$$
公式発表があったのでシャルスザで。
$$$$$
コツコツ――――――磨きぬかれた床を歩くたびに靴が音を立てる。
長すぎる上等な生地て誂えられたマントは歩くたびに足に纏わりつき耳触りな音を立ててあの男を彷彿とさせた。
それに表情を変える事もせずに枢木スザクは目の前の重厚な扉の前に立つ。
―――学校、ちゃんと行ってね―――
どこかで聞いた気がする声が掻き消えた瞬間だった。
「ちょっとちょっとぉどういう事?」
一月程前、モニター越しにロイドが素っ頓狂な声をあげた。
「だからね、ロイド。陛下が枢木君を望んでいる。とは言っても最終決定じゃない。枢木君には。その審査のために本土に来てもらっている。」
「だからそれがどういう事かって聞いてるの!ブリタニアの国是はどぉこ行っちゃったのかなぁ~?ブリタニア人至上主義なんていうの。」
「それは誤解だよ、ロイド。差別主義ではあるけど、至上主義とはまた違う。責任の在り処を問う国是だろう。」
「あ~もう、そんなのはどうでも良いんだよ。スザク君がそっちいっちゃったらランスロットはどうなるのぉ~」
「ランスロットには引き続き乗ってもらうなり取り計らう事は可能だと思うよ。」
「そ~いう事を言ってるんじゃないの!スザク君は特派の子ッ」
頑是無い子供のように騒いて通信機をバンバンと壊しそうな程に叩くロイドに溜息を一つついてシュナイゼルはゆっくりと言った。
「心配なのは分かるけどね…ロイド、仕方無いだろう。これは陛下のご命令だ。枢木スザクはナイト オブ ラウンズの任を与えられる事になる。」
そして小声でシュナイゼルは苦々しく愚痴た。
「先手を打たれたな。」
(何で僕はここにいて、まだ生きているんだろう。)
手が重い。確か、洞くつでゼロと撃ち合いをして。
それで…それから――――そう、何か見てはいけないものを見た気がした。聞いてはいけない事を聞いたし、言っちゃいけない事を言った気もする。
でも、それが何だったのか思い出せない。
(…何があったんだっけ。)
ぼんやりと靄がかかっている。どんどんと黴が絵画を侵食していくように、記憶が消えて行く。
(でも、こうして本土に送られて呼び出されているなら、何か重大な失態をしたのかも知れない。だから、なら…これで―――)
これでやっと死ねる――
(違う。死のうと思ってるわけじゃない。生きようと…でも、罰なら仕方がないじゃないか。罰は受け無いといけない。逃げたら、他の名誉ブリタニア人にも迷惑が―――)
前を歩く兵士のマントがひらひらと揺らめいて、思い出せそうで思い出せない自分を責める甘い錯覚に陥る。
そんな事をつらつらと考えていれば、そこが最終目的地なのか質素な扉の部屋についた。
質素とは言ってもそれも他の部屋に比べればの事で、普通に比べれば十分豪奢ではあるのだが。
部屋に入るとそこは謁見の間というわけではなく。
罪を問う部屋でもなく、審議の部屋でもなく、はたまた尋問のための部屋でもなく。
どう見ても居心地のよい居住空間のように思えた。
「枢木スザク少佐をお連れしました。」
渇と踵を鳴らした兵士はそのまま部屋を出て行きドアは音を響かせて閉じた。
ここまで来て、不思議に思った。
(僕は誰に呼ばれた…?)
気がつけば本土行きの艦にのり、気づけば城――――なのだろう。
そこに連れて行かれていた。
どこかで、ここがナナリーと が住んで居た所なのかなと不思議な気持ちで。
(あれ?ナナリーと…?ナナリーと、他に誰がいたっけ。)
7年前の夏の日。日本に人質同然でやってきた兄妹がいて。
兄?…本当にいたかな、そんな人。
そこで、ふわふわな桃色の髪が揺れる。
あぁ、そうだ。ユフィ。ユフィが――――。
だってそうじゃないと、皇族の、雲の上の人を愛称で呼ぶなんて在り得ないじゃないか。だから、きっと、日本に来ていたのはナナリーとユフィ…という事なのだろう。
そういえばユフィは、今どこにいるんだろう。
自分はユフィの騎士だから、傍にいないと、仕えていないと。
ツキンと頭が痛んだ気がして顔を顰める。
そこで声が響いた。
「お前が枢木スザクか、面をあげよ。」
(…へっ?)
気がつけば、何時の間にか跪いていた。
ぼうっとしていた気がするが、長年で染み付いた行動は無意識下で働いてくれていたらしい。
それに感謝する。
(駄目だな、気を引き締めないと。)
「ハッ」
声に従って顔をあげる。顔をあげると、そこにはテレビや肖像でしか見た事のない皇帝が私服なのだろう、見かけない服でそこにいた。
「ほう?お前が……枢木玄武元首相の。」
顔をあげた事で皇帝――シャルル・ジ・ブリタニア――の目に釘付けになる。
吸い込まれるような、キラキラとした、人に珍しい、紫の。
(そう、紫が―――この紫がどこかで……)
気を引き締め様と心がけたつもりの意識が波に浚われる砂で作った城のようにざらざらと瓦解していく。
じとりと嫌な汗が背中を伝った。嫌に蒸し暑い。
「玄武から話は―――あぁ、終ぞ聞き出せなかったな。あやつもブリタニアに負けぬ独占欲の塊よ。」
玄武―――父さん……
ゆっくりと顎に伸ばされるシャルルの腕が父親の腕と重なり、スザクは大げさな程に激しく肩を跳ねさせた。
――ブリタニアになぞお前を渡させはせん――
「アレが妹以外に執着を見せる奴がどんな奴かと楽しみにもしておった。アレにお前は渡せんな。」
玄武の声とシャルルの声がゆっくりと重なっていく。
ミーンミンミンミーン。
どこからか、罪を謳歌するように耳の奥で煩い程に蝉が泣き喚く。
「だが、お前を調べる事は出来た。――随分と興味深い経歴のようだ。」
耳元で囁かれる声にカタカタと震えが止まらずシャルルの目を見る事も出来ない。
ゆっくりと顎から喉元へと狂気を伴なう指が罪を暴くがごとく指し示す。
そう、暑い日に、土蔵と、ひまわり畑と、裏山と――――
「父とその身を重ね殺した理由―――」
目がゆっくりとこれ以上ない程見開かれ、体中の総毛立った。
「それもやはり、ナナリーとあやつ…」
駄目だ。ダメだ、だめだ。これ以上は聞いちゃいけない。
見ちゃいけない。知っちゃいけない。思い出したらイケナイ。
「ルルーシュが為か?」
その名前を聞いた後一瞬で、朱がびちゃりと何度もなんども飛び散っていく。
「ぁっ、あ゛ぁ…ぁ、…ぁ…――」
7年前、特区、ゼロ―――画像が目まぐるしく頭を埋め尽くす。記憶の奔流に飲み込まれ紅に染まる。
そのままカクンとスザクは意識を手放した。
ぐったりとシャルルに凭れピクリとも動かないスザクに笑いが止まらない。
抱きかかえ、備え付けのベッドに横たえ、丸み帯びる頬に手を馳せシャルルは笑みを深くした。
「お前が今日からナイト オブ ラウンズだ。」
何かを企んでいるシュナイゼルもルルーシュにも――そして玄武、お前にも――お前らが欲しているからこそ、これは渡さん。
「ナイト オブ ラウンズ 枢木スザク、陛下の命によりまいりました。」
豪奢な扉を開き謁見の間での紹介を受けた後、シャルルの御前にて跪く。
いつだったか写真で見たものと似ても似つかぬ顔付きにシャルルは満足気に頷いた。
―――――
バレでスザクは変わり果てているそうなんですが、どう変わり果ててるのか気になります。
長すぎる上等な生地て誂えられたマントは歩くたびに足に纏わりつき耳触りな音を立ててあの男を彷彿とさせた。
それに表情を変える事もせずに枢木スザクは目の前の重厚な扉の前に立つ。
―――学校、ちゃんと行ってね―――
どこかで聞いた気がする声が掻き消えた瞬間だった。
「ちょっとちょっとぉどういう事?」
一月程前、モニター越しにロイドが素っ頓狂な声をあげた。
「だからね、ロイド。陛下が枢木君を望んでいる。とは言っても最終決定じゃない。枢木君には。その審査のために本土に来てもらっている。」
「だからそれがどういう事かって聞いてるの!ブリタニアの国是はどぉこ行っちゃったのかなぁ~?ブリタニア人至上主義なんていうの。」
「それは誤解だよ、ロイド。差別主義ではあるけど、至上主義とはまた違う。責任の在り処を問う国是だろう。」
「あ~もう、そんなのはどうでも良いんだよ。スザク君がそっちいっちゃったらランスロットはどうなるのぉ~」
「ランスロットには引き続き乗ってもらうなり取り計らう事は可能だと思うよ。」
「そ~いう事を言ってるんじゃないの!スザク君は特派の子ッ」
頑是無い子供のように騒いて通信機をバンバンと壊しそうな程に叩くロイドに溜息を一つついてシュナイゼルはゆっくりと言った。
「心配なのは分かるけどね…ロイド、仕方無いだろう。これは陛下のご命令だ。枢木スザクはナイト オブ ラウンズの任を与えられる事になる。」
そして小声でシュナイゼルは苦々しく愚痴た。
「先手を打たれたな。」
(何で僕はここにいて、まだ生きているんだろう。)
手が重い。確か、洞くつでゼロと撃ち合いをして。
それで…それから――――そう、何か見てはいけないものを見た気がした。聞いてはいけない事を聞いたし、言っちゃいけない事を言った気もする。
でも、それが何だったのか思い出せない。
(…何があったんだっけ。)
ぼんやりと靄がかかっている。どんどんと黴が絵画を侵食していくように、記憶が消えて行く。
(でも、こうして本土に送られて呼び出されているなら、何か重大な失態をしたのかも知れない。だから、なら…これで―――)
これでやっと死ねる――
(違う。死のうと思ってるわけじゃない。生きようと…でも、罰なら仕方がないじゃないか。罰は受け無いといけない。逃げたら、他の名誉ブリタニア人にも迷惑が―――)
前を歩く兵士のマントがひらひらと揺らめいて、思い出せそうで思い出せない自分を責める甘い錯覚に陥る。
そんな事をつらつらと考えていれば、そこが最終目的地なのか質素な扉の部屋についた。
質素とは言ってもそれも他の部屋に比べればの事で、普通に比べれば十分豪奢ではあるのだが。
部屋に入るとそこは謁見の間というわけではなく。
罪を問う部屋でもなく、審議の部屋でもなく、はたまた尋問のための部屋でもなく。
どう見ても居心地のよい居住空間のように思えた。
「枢木スザク少佐をお連れしました。」
渇と踵を鳴らした兵士はそのまま部屋を出て行きドアは音を響かせて閉じた。
ここまで来て、不思議に思った。
(僕は誰に呼ばれた…?)
気がつけば本土行きの艦にのり、気づけば城――――なのだろう。
そこに連れて行かれていた。
どこかで、ここがナナリーと が住んで居た所なのかなと不思議な気持ちで。
(あれ?ナナリーと…?ナナリーと、他に誰がいたっけ。)
7年前の夏の日。日本に人質同然でやってきた兄妹がいて。
兄?…本当にいたかな、そんな人。
そこで、ふわふわな桃色の髪が揺れる。
あぁ、そうだ。ユフィ。ユフィが――――。
だってそうじゃないと、皇族の、雲の上の人を愛称で呼ぶなんて在り得ないじゃないか。だから、きっと、日本に来ていたのはナナリーとユフィ…という事なのだろう。
そういえばユフィは、今どこにいるんだろう。
自分はユフィの騎士だから、傍にいないと、仕えていないと。
ツキンと頭が痛んだ気がして顔を顰める。
そこで声が響いた。
「お前が枢木スザクか、面をあげよ。」
(…へっ?)
気がつけば、何時の間にか跪いていた。
ぼうっとしていた気がするが、長年で染み付いた行動は無意識下で働いてくれていたらしい。
それに感謝する。
(駄目だな、気を引き締めないと。)
「ハッ」
声に従って顔をあげる。顔をあげると、そこにはテレビや肖像でしか見た事のない皇帝が私服なのだろう、見かけない服でそこにいた。
「ほう?お前が……枢木玄武元首相の。」
顔をあげた事で皇帝――シャルル・ジ・ブリタニア――の目に釘付けになる。
吸い込まれるような、キラキラとした、人に珍しい、紫の。
(そう、紫が―――この紫がどこかで……)
気を引き締め様と心がけたつもりの意識が波に浚われる砂で作った城のようにざらざらと瓦解していく。
じとりと嫌な汗が背中を伝った。嫌に蒸し暑い。
「玄武から話は―――あぁ、終ぞ聞き出せなかったな。あやつもブリタニアに負けぬ独占欲の塊よ。」
玄武―――父さん……
ゆっくりと顎に伸ばされるシャルルの腕が父親の腕と重なり、スザクは大げさな程に激しく肩を跳ねさせた。
――ブリタニアになぞお前を渡させはせん――
「アレが妹以外に執着を見せる奴がどんな奴かと楽しみにもしておった。アレにお前は渡せんな。」
玄武の声とシャルルの声がゆっくりと重なっていく。
ミーンミンミンミーン。
どこからか、罪を謳歌するように耳の奥で煩い程に蝉が泣き喚く。
「だが、お前を調べる事は出来た。――随分と興味深い経歴のようだ。」
耳元で囁かれる声にカタカタと震えが止まらずシャルルの目を見る事も出来ない。
ゆっくりと顎から喉元へと狂気を伴なう指が罪を暴くがごとく指し示す。
そう、暑い日に、土蔵と、ひまわり畑と、裏山と――――
「父とその身を重ね殺した理由―――」
目がゆっくりとこれ以上ない程見開かれ、体中の総毛立った。
「それもやはり、ナナリーとあやつ…」
駄目だ。ダメだ、だめだ。これ以上は聞いちゃいけない。
見ちゃいけない。知っちゃいけない。思い出したらイケナイ。
「ルルーシュが為か?」
その名前を聞いた後一瞬で、朱がびちゃりと何度もなんども飛び散っていく。
「ぁっ、あ゛ぁ…ぁ、…ぁ…――」
7年前、特区、ゼロ―――画像が目まぐるしく頭を埋め尽くす。記憶の奔流に飲み込まれ紅に染まる。
そのままカクンとスザクは意識を手放した。
ぐったりとシャルルに凭れピクリとも動かないスザクに笑いが止まらない。
抱きかかえ、備え付けのベッドに横たえ、丸み帯びる頬に手を馳せシャルルは笑みを深くした。
「お前が今日からナイト オブ ラウンズだ。」
何かを企んでいるシュナイゼルもルルーシュにも――そして玄武、お前にも――お前らが欲しているからこそ、これは渡さん。
「ナイト オブ ラウンズ 枢木スザク、陛下の命によりまいりました。」
豪奢な扉を開き謁見の間での紹介を受けた後、シャルルの御前にて跪く。
いつだったか写真で見たものと似ても似つかぬ顔付きにシャルルは満足気に頷いた。
―――――
バレでスザクは変わり果てているそうなんですが、どう変わり果ててるのか気になります。
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