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ご訪問感謝致します。ここは個人による非公式のヲタブログです。女性向注意。                                            取り扱う作品の原作者様、及び関係諸団体様とは一切関わりありません。                                                  日記とスザク受け/ギアス妄想を書き綴る予定。                                                                 何かございましたら拍手・メールフォームその他からお願い致します。
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シャルスザ/クリスマス小話



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 今年の冬は暖かい。
 
 枢木スザクは空を見上げる。
 
 「雪は、降らないだろうな…」
 
 呟くと、いきなり、ぬっと太い腕に後から抱すくめられた。
 それに当然のようにスザクは頭を凭れさせる。
 
 「そこで何をしている?」
 
 「…空を、見ていました。」
 
 「その格好でか?」
 
 確かに、自分の格好では外に普通は出ないだろう。
 ガウンを羽織っただけ。
 おまけに…後を振り向いて冷めた目で粗相を見つけた。
 
 「申し訳けありません。床を汚しました。」
 
 後処理のなされていない身では、ベッドから自分の足元まで、点々と白い道が出来ている。
 
 すると一層強く抱きしめられた。
 セットされていない、普段は巻かれている白髪が頬に絡む。
 
 「そういう事を言っているのではない。風邪をひくといっている。」
 
 目を閉じれば、普段と違い、少し優しい声音に聞こえなくもない。
 普段まかれてウェーブになっているとはいえ、それでもさらりとした髪の触感は、切り捨てた過去を思い出させた。
 
 それを忘れようと目を開く。
 
 「陛下御身の剣となり盾となる身でそう簡単に風邪はひきません。」
 
 するりと離れて身支度に戻ろうとした。
 さすがに、中に放たれたものを処理しなくては風邪は引かずとも体は壊す。
 
 「枢木スザク――」
 
 ベッドまで戻ったあたりで声をかけらる。
 自分の主人の瞳を見るのに勇気がいた。特に、今は。
 一回だけ強く瞳を瞑って気を引き締めて後を向く。
 
 「今日が何の日か知っておるか?」
 
 25日、クリスマス。聖誕祭。有名すぎる日だ。
 しかし、弱者に用は無いと言ってのけるこの男がそんな回答を望んでいるとは思えない。
 どんな回答を望んでいるのかしばし考える。
 
 その間にシャルルはスザクに近付いた。
 
 「本日は、ご公務もお休みの日ですね。」
 
 その答えに喉奥でククッと笑いながら面白そうな目で、トサリとスザクをベッドに押し倒した。
 
 「それが答えか?」
 
 揶揄いの含まれた声音が耳元を擽り、違うと悟る。
 ならば、この男が望む答えは何だろうかと考えた。
 
 「…弱き神を喰らう男が生まれた日です。」
 
 その答えは気に入ったのだろう。
 シャルルは目を輝かせて大いに太く響く声で嗤った。
 
 その声を聞く事もせずに、スザクは自分に向かって垂れる髪に指を這わす。
 
 弱き神を喰らう事を恣意的に男が行ったわけじゃない。
 その男を利用した皇帝が弱い神を喰らっていったに過ぎない。
 それでも、自分を圧し引くこの男にはとても似合う日には思えた。
 
 「どうかしましたか?」
 
 男の髪を梳き上げて、己が胸にその頭をかき抱いて尋ねた。
 
 「何がだ?」
 
 スザクは、問う声を発する男の唇をなでて、頬をなであげた。
 
 「昨晩から、今までになく、よくされる。」
 
 問いが面白くなかったのだろうか。
 ふんっと小さく息を吐く仕草さえ、アレに似ているから困る。
 丸で、目の前と違う男と肌を重ねているように錯覚しそうになった。
 
 そう思った事に感づきでもしたのだろうか。
 
 「…ッ」
 
 強く鎖骨を噛み付かれて息を詰める。
 じんわりと滲む冷たい感触に血が出たなとぼんやりと思った。
 
 「お前が他に気を囚われるからだ。」
 
 まるで自分に感情が向けられているみたいだ。
 スザクは秘めやかに嗤った。
 
 さらさらと流れる白い髪。
 雪のような白い髪。
 
 ただ、それだけを見て、もう何か言う事もなく行為に没頭する。
 
 所詮、あの男を煽るために抱いているに過ぎないくせに、何を言っているんだか。
 
 まさか、年に負けて耄碌でもしたのだろうか。
 
 長い髪に手を絡める。
 
 ならば、それでも良い。
 
 この国を中から変えるも、あの男を殺すとしても、利用しやすい事この上ない。
 
 ――――間違ったやり方で得た結果に意味はないよ―――
 
 どこかで忠告が響くが、それにさえスザクは嘲りを堪えられない。
 
 今さら――そう、全てが今さらだ。
 別に、間違ったやり方とは言えないだろ。
 誰か命を奪っているわけでも、嘘をついているわけでも傷つけているわけでもない。
 
 ただ、自分の躰を売ってるだけだ。



 この凝りを白に分厚く塗りたくれればいいのに。

――――――
なにげにシャルルさんの性格がわからないです。
マオにしろシャルルにしろ、ルルーシュのあてつけでスザクを…
っていうのが好きです。
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銀が実感したの?
銀が実感したの?
BlogPetの朱 URL 2007/12/27(Thu)10:40 編集
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